セルフライゲーションブラケット装置(デイモン)
当クリニックでは、セルフライゲーションブラケット装置(デイモンシステム)を導入しております。
このシステムは、歯に加わる矯正力を軽減することができ、歯根の周囲の血管をつぶすことなく温存できるという特徴があります。
セルフライゲーションブラケット装置(デイモンシステム)とは
セルフライゲーションブラケット装置(デイモンシステム)(Damon System)とは、アメリカの矯正歯科医、Dr. Dwight Damon によって開発された矯正治療システムの一つです。
従来の矯正装置のようにワイヤーを縛り付けないので、装置とワイヤーの間の摩擦が軽減され、弱い力で歯を動かすことが可能です。
そのため、治療中の痛みや違和感が少なく、治療を行うことができます。
また、その他にもセルフライゲーションブラケット装置(デイモンシステム)には多くのメリットがあります。
メリット
- 個人差・ケースによっては痛みや違和感を感じることが軽減でき、より快適に治療を行うことができる
- ケースにより歯を抜かなくても治療をできる可能性がある(個人差あり)
- 歯に対する負担も軽減され、歯根吸収などのリスクも軽減できる
- 個人差はありますが、治療期間を短くできるケースもあり、通院回数も軽減できる可能性がある
- ワイヤーの着脱が簡便なため、一回の治療時間も短縮できる
装置の構造とその仕組み・従来の装置との比較
▲従来法
今までの結紮法(アクティブ結紮)では、歯に強い力を加えていたため、歯に大きな負担がかかっていました。
*結紮(けっさつ)は、ワイヤーを固定するためのゴムロープや輪ゴムのようなものと考えていただければ分かりやすいでしょう。
▲セルフライゲーションブラケット装置(デイモンシステム)
セルフライゲーション法(パッシブ結紮)により、形状記憶合金ワイヤーを利用した弱い力を歯に加えることができます。
歯根周囲の血管をつぶすことなく血流を保つことができます。
未承認医薬品、医療機器等の明示
①未承認医薬品等であること
セルフライゲーションブラケット装置(デイモンシステム)は医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けていない未承認医薬品です。
②入手経路
セルフライゲーションブラケット装置(デイモンシステム)はエンビスタジャパン株式会社を介して入手しています。
③国内の承認医薬品等の有無
セルフライゲーションブラケット装置(デイモンシステム)は薬機法の対象とはなりません(薬機法対象外)。
④諸外国における安全性に係る情報
セルフライゲーションブラケット装置(デイモンシステム)に関する諸外国における安全性に係る情報は現在ありません。
⑤医薬品副作用被害救済制度の対象外
セルフライゲーションブラケット装置(デイモンシステム)は日本では完成物薬機法未承認の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。